たしか1940年生まれだから、生きていれば67才ということになる。
ポールが2才、ミック・ジャガーは3才年下だったはずだから、生き残った彼らはふつうに老人と呼ばれても
おかしくない年齢になってしまったわけだけれど、本の中の写真を眺めているとジョンだけがそのままで、
それがなんだかとても不思議な感じだ。
1980年に撃たれたジョンはいつまでも40才のまま、そして残された者は、ヨーコやショーンでさえ、
じいさんやばあさんになっていく。
ジョンが撃たれた直後の「Newsweek」と「TIME」がある。
どちらも極東版のようで、中身は英字だけれど、表紙には400円という価格と日本の雑誌コードの表記があり、
発行日は1980年12月22日。
Newsweek のほうは、おそらくビートルズの頃の、tranquil としかいえないような眼をしたジョンのモノクロの
写真 ( by Avedon) が表紙になっていて、” Death of a beatle ” という記事で、あの日のことやビートルズのこと
が語られ、” he is still with us ” というヨーコのメッセージで終わっている。
TIME の表紙は、Daniel Maffia というひとが描いた晩年のジョンのイラストレーション、 ” When the Music Died ”
というタイトルで特集が組まれていて、あの暗殺の衝撃の大きさを伝えている。
あの時はこんなことをしていたんだと思い起こさせるような出来事が誰にもあると思うけれど、間違いなく
この事件はそのひとつで、ジョンの死を想うたびに、1980年12月8日の自分を鮮やかに思い出す。
あれからもう27年が経ってしまったなんて信じられないけれど、John Lennon のようにこの地球のどこかで
生きていてくれるだけで OK なんていうトリックスターは、もうあり得ない時代に生きているんだと、
つくづく感じさせられる。
でもとにかく、Happy birthday, John. I believe you are still with us.
******************************************************************************************************************
■ NEWSWEEK December 22, 1980 John Lennon 1940-1980 ¥3,000 ORDER
■ TIME No.51 DECEMBER 22,1980 When the Music Died ¥3,000 ORDER
雑誌というメディアは、そのときどきの気配や雰囲気をリアルに映す鏡のような存在だと思います。
いつも振り返ってばかりじゃしょうがないけれど、単行本と違って雑誌のバックナンバーには手に入り
にくいものもたくさんありますから、古本としては、実はなかなか貴重なものじゃないかと考えています。
にくいものもたくさんありますから、古本としては、実はなかなか貴重なものじゃないかと考えています。
■ Happy Birthday, John. ビートルズ・シネ・クラブ編集 19901101 ¥2,000 ORDER
ジョンの50回目の誕生日を記念して催された展覧会の図録。
ジャケットサイズの大型本に、ヨーコさんから提供されたジョンの愛用品やスケッチなどが掲載されています。
*****************************************************************************************************************