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2014.05.29

競馬というひとつの文化のこと。

yasa1

 
BOOKS+コトバノイエのHPに、”appendix”というページがあります。
この”appendix”は、本でいうと「付録、あるいは補遺」、このウェブサイトの「おまけ」のようなページで、パスワードがないと入れないようにしてあります。べつに秘密のことがあるわけではないんですが、本とあんまり関係のない、ちょっとプライベートなことを置いておくスペースとしてつくってもらったページなんで、そんな風にしてあります。
 

プライベートといっても、純粋に自分のためだけのものであればなにもアップロードする必要はないわけで、ただなんとなくちょっと照れくさくて、あんまり積極的に、読んでくださいと言えそうもないもの、いわば裏コンテンツなんですよね。

 
その “appendix” に、競馬インタビュー「やさぐれ競馬」という記事をアップロードしました。
それは、こんな風にはじまります。

 
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2013年6月1日、日本ダービーの日。たまたまコトバノイエのオープンの日で、そこで、見てしまった、加藤さんが泣くのを。

 

「キズナがダービー獲った」

 

たかだか馬のレースである。何でそんなもんに大の大人が、しかもこの面倒くさいひとが涙するのか。競馬って何なんだろう? 今思い返すと、その瞬間がわたしのなかで競馬のきっかけになっている。

 

今回の競馬インタビューはそもそも「加藤さんの競馬黒歴史が聞きたい」から始まったわけで、なんといってもタイトルが「やさぐれ競馬」である。「エグい質問考えておいて、ぼくが泣くくらいの」なんて怖いことも言われて戦々恐々としながら当日を迎えたのだが、いざ春の日差しのさすコトバノイエの縁側で始まったそれは、思いがけず幸福な時間になった。

 

馬の名前をいとおしげに何度も口に出し、自分のことのようにジョッキーの逸話を話す。優しい顔で。
ジョッキーが馬と「巡りあう」っていう表現をしていたことからもわかるけど、(本人はきっと否定するけれど)加藤さんは、少なくとも競馬に対してはだいぶロマンチストだと思う。

 

ちっとも「やさぐれ」てなんかない、それどころかとても真摯で幸福な競馬の話を覗いてみてください。

 

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ぼくの競馬のはなしを、笹の倉舎の笹倉アツコさんにインタビューしてもらった記事で、まあ別にどっちでもいい話なんでこのページに収めたんですが、そんなものでも、ちょっと読んでみたいなあとおっしゃる方には、アカウント名とパスワードをお教えしますので、FBメッセージで、お問い合わせください。

 
この週末は、日本ダービーです。