2014.10.10
「mado」の9冊目。
本という「mado(窓)」から眺めるもうひとつの別の世界。
ウェブマガジン USED living の連載「mado」が更新されました。
http://www.used-living.com/mado/mado09/
今月はトリスタン・ツァラの「ダダ宣言」。
ランボー/ケルアック/ツァラは、ぼくにとってのやさぐれのシンボル。
もちろん日本人ということになるとまたちょっと違う人がでてくるんだけど、とにかく家(ヤサ=鞘の反転)や社会に「ぐれはま」で、しかも言葉というものときわめて真面目に戯れた人たちにずっと惹かれ続けているわけです。
なかでもこのツァラはとびきりのヤンチャ坊主で、ダダダダダダと騒々しくがなりたてるだけがなりたてて、世間が大騒ぎするのを横目で眺めながらすっと舞台から降りちゃった。そのいかにも身勝手な立ち居振舞いには、胸がすくような爽快感さえ感じています。
この本には、そのヤンチャ坊主の自由奔放が溢れていて、ランボーやケルアックの言葉と同じように、この小僧の「宣言」が、その当時のパリやニューヨークや東京のHIPなアーティストたちを、それこそ「ダダ的に」ひっ掻き回したんだから、まあ痛快としかいいようがないですよね。
いちど読んでみてください、この記事も本も。
本は、コトバノイエの本棚に並んでいますので、ご興味のある方はぜひ。
本のあるところ。
http://kotobanoie.com/
BOOKS+コトバノイエ 店主敬白