10319 日本再発見―芸術風土記― 岡本太郎 新潮社 19581010 2刷 ¥480 この本は、「芸術新潮」(1957年4月-12月号)に連載された「現代 日本のありのままの姿から芸術の問題を掘り起こす」ルポルター ジュで、秋田、長崎、京都、大阪、岩手、松江、徳島、高知などを 訪れた記した、壮年期の岡本太郎渾身の一作。 エネルギーにあふれた文章もさることながら、モノクロの写真が圧 倒的に素晴らしく、写真家としての岡本太郎の力を思い知らされる。 岡本太郎がこのルポルタージュで秋田を最初に「躊躇なく」選んだ のは、そこに「縄文とシャーマニズム」があると目星をつけたからだ という。そしてそれは「日本人」としての自分自身を再確認する旅 でもあったんじゃないだろうか。 芸術家の本質を見透す眼っていうのは、すごいと思う。 FR ¥5,000 | ご注文方法 | お問い合わせ | |